おんぷ日記

合唱団で歌ったり、指揮をしたり、ピアノを弾いたりしています。

『合唱のためのエチュード』導入書を読んで思ったこと

導入書の素晴らしさについては仕事で書いたのでぜひ読んでください。

個人的に考えさせられたことを書きます。
まずわたしはここ最近の成功体験もあって、感動する詩や共感できる内容のすばらしい曲を歌わせることによって、合唱を始めて間もない子たちや経験の少ない子たちに感動体験を与えさせるかつ、歌への意欲を高めさせることができると確信していました。
だから次の曲もそういう感情移入しやすくて、いわゆる「きれい」な曲がいいだろうと思っていました。

でも、これはいわゆる、ダメな小学校や中学校の音楽教師が考えることで、わたしもダメな指導者と同じだとハッとさせられてしまいました…。

松下先生が導入書の「はじめに」に書いてくださっているので、気になる人はぜひ読んでください。
合唱はもちろん歌詞があって言葉や詩の情景、メッセージを伝えるものでもあります。でも、それを使っていわゆる感動体験をさせるっていうのは、あれです、最近問題になってるけど1/2成人式で教師が子どもに言いたくもないセリフを言わせて親を感動させるっていうあれに似てるような、そんな偽物の感動というか、偽物じゃないけど、なんだろ無理矢理っていうか押し付ける感動?って感じ?

子どもたちが自発的に自ら感動体験をすることができる要素が合唱にはあるということをわたしは本当に導入書を読むまで忘れてたんじゃないかと思います…。なんて恥ずかしいんだろ。

つまり、合唱はきれいにハモること自体が感動体験なんです。でも、小学生とか、いや大学生なんか余計に、本当にきれいに純正調で美しくハモることって難しいじゃないですか。
まぁ、なんとなく近い音をだすことはできるけど、ビリビリするような純正調なんて鳴ったことない彼女たちに、それをやらせるのは途方もない仕事にしか思えなくて、つい押し付けの感動体験を与えて満足してしまっていた、わたしがもうどうしようもなく恥ずかしいです。

でも、実際同じ音を出すことすらままならない子もいるので本当に大変なんですけど…。

でも、感動的な詩を歌うことで得られる本当の感動もあると思うし、すばらしい指導者の先生もいるはずだからその曲自体を否定するわけではないです。

満足して、驕り高ぶっていた自分を反省しています。

ひとまず終わり。